公開日:2016年7月1日 

日本全国に拡散決定の除染土廃棄物→放射能が消えるまで170年と判明

2016年6月30日、環境省は福島県内の除染廃棄物…具体的には放射能に汚染された除染土を日本全国に拡散し、道路や防潮堤の下に埋める方針を正式に決定しました。2016年夏より、まず福島県内の南相馬市で実証事業がスタートすることになります。※1
除染廃棄物の黒い袋(フレコンバッグ)の山

※なお、この除染土の全国拡散の内容や問題点については恐怖の放射能汚染土の全国拡散が今、始まる→福島の除染廃棄物を全国へに詳しくまとめてあります。こちらもご一読下さい。

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さらに2016年6月27日の共同通信の報道によると環境省は、日本全国の道路や防潮堤の下に埋められる放射能汚染土が、放射性物質として扱う必要がなくなる1キロあたり100ベクレル以下の濃度まで自然減衰するのは170年と試算し、この試算結果について環境省の非公開会合で議論していたというのです。※1

同じ日2016年6月27日の産経新聞の報道によると環境省は、除染土が放射性物質として扱う必要がなくなる濃度まで自然減衰するのに170年かかる件について、こう自己弁護しています。※2
「(除染土の)再利用(先)は人為的な掘り起こしのない防潮堤(や道路)などに限定しており、期限を設けずに国が責任を持って管理する」

しかし例え人為的な掘り起こしはなかったとしても決して安全とは言えないことを、自然災害によって人間の意に反して防潮堤や道路がズタズタに寸断される光景を、私達は大災害の最中、この目で見たのではなかったのですか?

例えば2011年の東日本大震災。岩手県宮古市にあった日本一と呼ばれた田老の大防潮堤。※3
岩手県宮古市の旧田老町のスーパー防潮堤の津波到来前後の写真の比較

東日本大震災の大津波で海側500メートルあまりが決壊し、出入り口だけが残った大防潮堤。
田老の大防潮堤の出入り口真ん中に人が1人見えます。海面高さ10メートルを誇ったスーパー防潮堤が…どれだけ立派で巨大だったか?出入り口の残骸からもうかがい知れます。

こちらも大防潮堤の残骸の水門。水門以外は大津波で破壊され、みんな流されてしまいました。
田老の大防潮堤の水門

もし…この大防潮堤の建設資材として放射能で汚染された除染土が使われていたら?

岩手県宮古市田老地区は、放射能で汚染されたでしょう。

今年2016年に起きた熊本地震でも同じです。熊本地震で寸断された熊本県南阿蘇村の道路。※4
熊本地震で寸断された熊本県南阿蘇村の道路

こちらは熊本地震で崩落し消滅した阿蘇大橋の跡地。橋も道路も跡形もありません。※5
熊本地震で崩落し消滅した阿蘇大橋の跡地

もし…この道路に建設資材として、放射能で汚染された除染土が使われていたら?

南阿蘇村は放射能で汚染されたでしょう。

もう一度、除染土が放射性物質として扱う必要がなくなる濃度まで自然減衰するのに170年かかる件についての環境省の自己弁護を読んでみましょう。※2
「(除染土の)再利用(先)は人為的な掘り起こしのない防潮堤(や道路)などに限定しており、期限を設けずに国が責任を持って管理する

人為的な掘り起こしはない、としても、もし大きな自然災害が起これば…放射能で汚染された除染土が私達の日常に再拡散される可能性は非常に高いわけです。

その事実を覆い隠すために、環境省は国が責任を持って管理するというご立派な包装紙で包んでいます。国民をだまし、黙らせ、日本全国津々浦々に住んでいる国民の日常に放射能で汚染された除染土を『浄化物』と名付け、まるで誕生日の花束のように、あなたにプレゼントしようとしているのです。

しかし国が責任を持って管理するという…この言葉。抽象的で中身も不明なままです。170年先まで24時間年中無休で警備員でも常駐させるつもりなんでしょうか。もし本気で国が責任を持って管理するつもりなら今回のように除染土を日本全国に拡散させるのではなく、一か所に集めて集中管理するほうが適切だと思います。それなら24時間年中無休で警備員を常駐させることも低コストで可能になります。

いったい、どうすれば全国に無数に点在することになる除染土が埋められた道路や防潮堤を国が責任を持って管理することができるようになるのか?その責任の果たし方を、その管理の方法を、机上の空論ではなく、ぜひ具体的に教えてほしいものです。

この国が責任を持って管理すると口にした環境省の官僚は、あと何年間…環境省にいれるのでしょうか?あと何年間、生きるつもりでしょうか。

はっきりしているのは人間の寿命が劇的に伸びない限り、今生きている人間は1人たりとも170年後の未来までは生きていないだろうということです。その人間が口にする…風船よりも軽い責任という言葉。

さらに酷いのは2016年6月30日の毎日新聞の報道によると、放射能汚染土の上にかぶせる盛り土の耐用年数は70年しかもたないという試算が非公開会合で示されていたというのです。除染土自体は、放射性物質として扱う必要がなくなる濃度まで自然減衰するのに170年かかるのにです。※6

では残り100年は環境中に放射能が拡散しても、かまわないというのでしょうか?

環境省は除染土の全国拡散について国の責任を強調しています。しかし、これほど無責任で軽い言葉を私は他に知りません。

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≪2016放射能汚染土の全国拡散シリーズ≫
恐怖の放射能汚染土の全国拡散が今、始まる
全国拡散決定の除染土廃棄物→170年後に無害化

※1http://mainichi.jp/graphs/20151210/hpj/00m/040/002000g/1
※1http://josen.env.go.jp/chukanchozou/facility/effort/investigative_commission/#section01_03
※1http://www.jiji.com/jc/article?k=2016063000791&g=eqa
※1http://www.sankei.com/affairs/news/160627/afr1606270024-n1.html
※2http://this.kiji.is/120009131678516727?c=39546741839462401
※3http://committees.jsce.or.jp/report/system/files/Chapter11.pdf
※4http://mainichi.jp/graphs/20160416/hpj/00m/040/001000g/10
※5http://www.asahi.com/articles/photo/AS20160416000607.html
※6http://mainichi.jp/articles/20160701/ddm/002/040/149000c

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