※2017年9月3日に北朝鮮がおこなった核実験の情報まとめは、このリンクをクリック→北朝鮮が6回目の核実験→地図と場所+日本の影響スピーディは?SPEEDI

まず本日2016年1月6日に北朝鮮が実施した核実験は地下核実験ですから、通常は大気中に放射性物質が放出されることは考えられません。しかし地下核実験なら絶対に大気中に放射性物質が放出されることはないか?と聞かれれば答えは「No!」です。

数々のミスや想定外が重なれば大気中に放射性物質が放出されることもあります。だからこそ日本はじめとする各国政府が必死に放射能の測定(モニタリング)体制を強化しているわけですが。

■スピーディによる放射能拡散予測

そう前置きした上で原子力規制庁が公表したWSPEEDI-Ⅱによる放射能拡散予測の最新版を見てみましょう。WSPEEDI-Ⅱで公表されたデータの中からヨウ素131の地表面をピックアップし見やすいように私のほうでgif動画に編集しました。※3
北朝鮮の核実験実施を想定したWSPEEDI-Ⅱによる放射能拡散予測2016年1月6日から11日
万が一、放射性物質が放出された場合に日本のどの都道府県に飛来するのか?がわかります。しかし飛来しないとされた都道府県にお住いの皆さんも油断はせず情報収集と自衛措置を続けてください。

自衛措置とは、具体的には雨に当たらないことです。そのために傘や雨がっぱを使いましょう。外出の際はマスクするのも忘れずに。

もし、まだヨウ素剤を持っていないなら…放射性ヨウ素の被曝対策として購入しておいても良いかもしれません。私は自宅、そして仕事で持ち歩くバックの中にヨウ素剤を入れて24時間いつも手元にあります。

通販 品名
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※現時点では、この核実験による放射性物質の日本への飛来はありませんのでヨウ素剤を飲む必要は、一切ありません。

災害時に必要な物が自宅にすべてあるか?不安な方は生死を分ける災害備蓄品リストもご覧下さい。

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なお、このスピーディgif動画はじめとする…この記事は、今回の北朝鮮の核実験の影響は日本には、ない、安全だと確認されるまでの間は新しい情報が入り次第リアルタイムで毎日データを更新していきます※2016年1月11日18:00をもってリアルタイム更新を終了しました

■原子力規制庁の発表した調査結果

調査結果の概要と水爆実験の日本への影響
調査方法 発表日 調査結果
空間線量率 1月13日 影響○なし
大気浮遊じん高空 1月13日 影響○なし
大気浮遊じん地上 1月13日 影響○なし
降下物 1月13日 影響○なし
キセノン地上 1月12日 影響○なし

2016年1月13日、原子力規制庁は47都道府県にあるモニタリングポストによる空間線量率の測定結果(1月6日9時~1月13日13時)に特別な変化は見られなかったと発表しました。※3

2016年1月13日、防衛省航空機による高空の大気浮遊じん(2016年1月6日~12日採取分)の核種分析調査結果は人工放射性核種は検出されませんでした。※3

2016年1月13日、47都道府県の地上の大気浮遊じんの採取(1月6日13時頃~1月12日9時)を行い核種分析を実施した結果は人工放射性核種は検出されませんでした。※3

2016年1月13日、47都道府県の降下物(降水を含む)の採取(1月6日13時頃~1月12日15時)を行い核種分析を実施した結果は人工放射性核種は検出されなかった。※3

2016年1月12日、地上におけるキセノンの採取(2016年1月6日14時頃~1月8日9時)を千葉県千葉市にある日本分析センター敷地内にて行い測定を実施した結果は放射性キセノンは検出されませんでした。※3

■北朝鮮の核実験の時系列

以下の時系列はすべて日本時間で書きました。なお北朝鮮と日本との時差はマイナス30分ですから、日本の時刻から30分間時計の針を戻せば北朝鮮の使っている平壌時間となります。

2016年1月6日午前10時半ごろ北朝鮮北部の咸鏡北道吉州郡でマグニチュード5.0の地震が発生しました。

この地震について北朝鮮の国営放送である朝鮮中央テレビが2016年1月6日午後12時半に臨時ニュースとして「水爆の実験を行った」と発表しました。※1
北朝鮮が水爆の核実験

■本当に水爆実験だったのか?

しかし、この北朝鮮の水素爆弾による核実験が成功した!というアピールに対し、世界各国から疑問の声が上がっています。

水爆にしては地震の規模がマグニチュード5.0と…かなり小規模だったこと、さらにアメリカ・ホワイトハウスのジョシュ・アーネスト大統領報道官が2016年1月6日に以下のように発言し水爆実験だったという北朝鮮の主張そのものを完全否定しています。

ジョシュ・アーネスト大統領報道官
「アメリカがおこなった初期分析の結果は、北朝鮮の水爆実験成功という主張とは一致しないものだった」

つまり今回の自称水爆実験は、今まで北朝鮮が実施してきたのと同レベルの核実験だったのではないか?ということです。

■地図で場所を確認

地図で場所を確認してみましょう。赤い星がある場所が核実験の行われた場所です。
水爆実験の行われた咸鏡北道吉州郡
上の地図はヤフージャパンが発表している風向予報(2016年1月6日12:00)ですが、風向きから日本にも放射性微粒子が飛来する可能性もあります。※2

■今後の日本周辺の風向予報

念のため今後の風予測(上空)も掲載しておきます。下記の風向予報は3時間ごとで、最初が2016年1月6日9:00つまり北朝鮮が水爆実験をする1時間半、次が2016年1月6日12:00ですから北朝鮮が水爆実験をした1時間半と続いていき2016年1月9日9:00で終了します。なお見やすいように私のほうでループ再生にgif動画を編集しました。

2016年1月6日9:00~2016年1月9日9:00
2016年1月6日9:00~2016年1月9日9:00の風向き予測

引き続き外出中の人は雨に直接当たらないように気を付けましょう。そのために傘や雨がっぱを使いましょう。外出の際はマスクするのも忘れずにです。

※12015年1月6日NHKお昼のニュースのスクリーンショット
※2http://weather.yahoo.co.jp/weather/wind/?c=g1&m=sky
※3http://www.nsr.go.jp/activity/monitoring/monitoring5.html

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