名護市長選挙2018で稲嶺ススムさん(オール沖縄)を応援します

矢ヶ崎克馬琉球大学名誉教授
琉球大学名誉教授 矢ヶ崎克馬

市民の主権発揮が平和力の根源

2017年10月11日17時15分、米軍ヘリが高江で不時着炎上した。※1
大型輸送ヘリコプター「CH53」の炎上事故の画像

その際「飛行中回転翼監視システム」に使われていたストロンチウム90が炎上し拡散したことを私は特殊な測定方法により確認した(詳しくは沖縄県高江でアメリカ軍ヘリが炎上事故→ストロンチウムが飛散か?を参照)。ストロンチウムだけでなく他の有害物質が風に乗って沖縄県民の生活圏内に拡散した。

日本の民間地で発生したにも拘わらず、アメリカ軍は炎上機体の周囲に日本側の警察官や沖縄県の担当者を一切近寄らせず、事故処理後周辺土壌を運び去って証拠隠滅を図っている。2004年に沖国大に同型機が墜落炎上した時も全く同様であった。
アメリカ軍によって事故現場への立ち位置を拒否された沖縄県警察

米軍事故現場周辺は治外法権となり日本政府はそれを容認した。主権を放棄した日本政府は米軍の県民の健康加害要因の現場調査さえ放棄し、沖縄県民を守ることを放棄した。これでは日本の市民を守ることはできない。一体どこの国の政府なのか?

その後続いた米軍の物品落下事件や不時着事故に際しても米軍の言うことを鵜呑みにして県民を危険から守らなかった。

原因究明をさせるどころか飛行を禁止することさえ出来ない。

その沖縄県民・日本住民を「棄民」している日本政府が名護市長選挙で名護市民の「主権」を破壊するために牙をむいている。

政府の意のままに米軍基地建設に協力する市長を作り出すために大金(血税)を投入して利権で市民の投票を買い取ろうとしている。

一地方自治体の市長選挙が政府の介入によって、政府対市民のいびつなアンバランスな金権闘争導入の場となっている。地方自治体へのこのような介入は許されない。

市民は心身の健康を保ち、安全に生き、子や孫に平和な社会を与えることを願う。その願いのとおりに投票できることが市民の主権である。

心身の安全を保障することのできない米軍基地の建設にノーという市民自身の意思を投票という行動に表すことが市民の主権である。

名護市長選挙2018で稲嶺ススムさん(オール沖縄)を応援します

市民の主権が発揮できないところに国の主権を取り戻せるはずがない。住民を守る政府ができるはずがない。

沖縄の住民の安全は沖縄の住民が守る!

名護市民よ、頑張れ!

平和に暮らしたい、安全に暮らしたいと思う名護市民は、決して自ら発揮すべき主権を売るなかれ。

主権はあなた自身でなければ発揮できない神聖なものだ。

そんな悪辣な政治は絶対に市民を守ることは無い。市民を投票の時だけ大事にして、あとは名護市民を食い物にするばかりだ。市民が食い物にされる格安で精神をむしばむアヘンなのだ。

武力・戦争という手段で平和を守れるはずがない。市民は文字通り人間自体が物理的な武器と変わらぬ武器となり命を掛けさられるのだ。

憲法9条の精神はまさに求めるべきまた守るべき平和のためにすべての国が行うべき事柄なのだ。生きている人類遺産なのだ。

全てそれは私たち自身の主権発揮にかかっている。

頑張れ、平和を願う誠実な名護市民!

名護市長選挙2018で稲嶺ススムさん(オール沖縄)を応援します

編集後記

矢ヶ崎克馬琉球大学名誉教授には、大変多忙な中、名護市長選挙への応援メッセージを寄せていただき本当にありがとうございました。

私、福島空ももちろん名護市長選挙2018では、稲嶺進名護市長を応援しています。

稲嶺進名護市長と一緒に、名護市民が主役の政治を、この名護市長選挙2018で勝ち取りましょう!

翁長雄志沖縄県知事、瑞慶覧長敏南城市長、そしてオール沖縄の仲間とともに。

【2018年2月5日追記】稲嶺進名護市長の落選を受けて

勝つ方法は、あきらめないこと。
今、絶望してしまったら本当に終わってしまう。
だが、もし絶望しなければ再起はできる。
希望を捨てるな、希望を絶対に捨てるな。
この悔しさを決して忘れず、捲土重来を。

※1報道ステーション2017年10月12日放送

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