日本のYahoo!Japanみんなの政治の参議院選挙特集の記事【参院選争点】野党は訴え封印、行き場を失う脱原発票の記事の内容があまりにも酷すぎます。※1
もっとも酷いのは、意図的かどうか?わかりませんが…脱原発を掲げる生活の党の公約を『安全が確認された原発は再稼働。再生エネルギーの開発も進める』と誤記、デマを流している点です。
もちろん生活の党は、脱原発。原発の再稼働には反対!と参議院選挙2016の公約にきちんと記載しています。※2
さらに、この記事の冒頭の文言が問題です。日本全国に32ある1議席の選挙区…いわゆる「1人区」で、野党が統一して一本化した候補者の一部が、脱原発について明言を避けていることをもって、まるで脱原発を掲げる野党が比例区や複数区でも脱原発の訴えを封印したかのような書き方をしています。
「九州電力川内原発が再稼働し、四国電力伊方原発も再稼働への動きが進むなか、統一候補を立てた野党は各党の原発へのスタンスが異なるため訴えを封印せざるを得ず、脱原発票は行き場を失っています。」 |
今回の2016年参議院選で改選を迎えたのは、参議院の定数242人のうち半分の121人です。
そのうち全国比例区選出議員の改選は48人、選挙区選出議員は73人です。選挙区選出議員は73人のうち1人区は32人にすぎません。
全国比例区選出議員の改選は48人を選ぶにあたっては、原発問題へのスタンスを与党野党問わず封印などしていません。
選挙区選出議員のうち41人は当選者2人以上を選ぶ複数区です。複数区においても原発問題へのスタンスを与党野党問わず封印などしていません。
32人を選ぶ1人区の一部候補者の脱原発について明言を避けている言行をピックアップして、その他…比例区や複数区で選ばれる89人を選ぶ選挙区でも争点になっていない…封印していると論評すること自体が、非常に歪んだ見方だと個人的には思います。
ちょっと計算してみましょう。2016年参議院選で改選を迎えるのが全体で121人。このうち1人区は32人にすぎません。つまり…
32÷121=26%
最大でも26パーセントにすぎない1人区の事情を、今回改選の参議院議員選挙全体に当てはめて論じようとしているのです。ムチャクチャすぎます。
さらに32ある1人区の中でも脱原発を旗幟鮮明にしている野党統一候補…具体的には岩手県の木戸口英司、香川県の田辺健一、沖縄県の伊波洋一などけっこういるのです。ですから実際には、脱原発が争点になっていない1人区は26パーセントよりもさらに少ないのです。
脱原発という1人区の一部以外では争点になっていることを、まるで争点になっていないかのように書く。これでは日本最大のポータルサイトであるYahoo!Japanの名に傷がつきます。
直ちに【参院選争点】野党は訴え封印、行き場を失う脱原発票の記事を削除か訂正をしていただけますようお願い申し上げます。
2016年参院選において生活の党、共産党、社民党の3党は明確に脱原発を掲げています。脱原発票は行き場を失うどころか、しっかりと行き場があるのです!
※1http://senkyo.yahoo.co.jp/closeup/232/
※2http://www.seikatsu1.jp/special/2016sangiin/manifest
【追記】7月1日午前11時にYahoo!みんなの政治は、生活の党の公約を訂正し謝罪をおこないましたので、この件はこれにて幕引きとします。
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