福島県の避難指示区域のキューウィーロン氏
2016年7月9日、マレーシア人の写真家キュー・ウィー・ロン(Keow Wee Loong)氏が自らのFacebookに福島県の避難指示区域内で撮影してきた25枚の写真集『福島の避難区域(無人地帯)Fukushima exclusion zone (No man’s land)』を発表した。※1

この25枚の画像は、この写真家が2人の助手と共に福島県の森林地帯を抜け、無許可で避難指示区域内に入り撮影したものだ。

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2016年7月12日にイギリスの新聞社『デイリー・メール』、7月13日にアメリカの『タイム』誌、7月14日にはアメリカのテレビ局CNNが次々と報道したことで世界的に注目を集めることとなった。※2

ただし報道の内容自体は「ゴーストタウン」などの単語が使われたことからもわかるように、かなり煽ってしまっている。これでは報道内容に批判が出るのは当然かと思う。

さらにキューウィーロン氏の25枚の画像をこれからご紹介するが、避難指示によって無人となったお店や民家に無断で侵入して撮影してしまっている。つまり撮影方法にも問題があるわけだ。

しかし画像の根底に存在するそれらの問題点から、この25枚の画像を分離して鑑賞した場合、これらの写真は、一見する価値は少なくともあると思う、良くも悪くもだ。

それに、この25枚の画像は外国人だからこそ撮影できる、日本人には決して撮れない写真だ。

なお25枚の画像のうち1枚だけは成人向け雑誌が写ってしまっているため、ここには掲載しない。代わりにFacebookには掲載されていないキューウィーロン氏がイギリスの新聞社『デイリー・メール』に提供した4枚の画像を追加した。全部で28枚の写真達を見やすいように並べ変えてある。

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福島県の避難指示区域のキューウィーロン氏

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避難指示区域のファミリーマート

避難指示区域のマクドナルドとヨークベニマル

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避難指示区域の民家にあった2011年3月のままのカレンダー

※1https://www.facebook.com/media/set/?set=a.1108392955906984.1073741934.100002088711813&type=3
※2http://www.dailymail.co.uk/travel/travel_news/article-3686045/Abandoned-shops-discarded-laundry-traffic-lights-signalling-streets-Eerie-images-inside-Fukushima-s-exclusion-zone-five-years-nuclear-disaster.html
※2http://time.com/4403093/fukushima-exclusion-zone-japan-photos/?xid=fbshare
※2http://edition.cnn.com/2016/07/13/world/inside-fukushimas-radiation-zone/index.html?sr=fbCNN071416inside-fukushimas-radiation-zone0920AMStoryGalLink&linkId=26547143

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